適応疾患

魚の目

魚の目とは

台風も過ぎ去り、すっかり秋めいてきました。こんな気持ちの良い季節は自然を感じながら歩きたくなるものですね。
ただ、足の裏に魚の目があるとそうもいってられません。足が痛いとその部分をかばって歩き方までおかしくなり、腰などを痛めてしまうことがあります。

魚の目とは、医学用語で「鶏眼」と呼ばれ、患部はまさに鶏の目のように見えます。
魚の目は、皮膚に摩擦や圧迫が加わることにより、その部分の角質が増殖してできます。
「たこ」の場合は上の方に角質が増え、「魚の目」は下の方に角質が厚くなります。円錐形の角化した尖端部は内側に向かって生じるため、圧迫すると痛みを感じるのです。

魚の目の鍼灸治療

当院では、鍼治療と患部に焦灼灸をしていきます。
焦灼灸とは、細胞組織の焦灼破壊を目的とした灸法です。簡単にいうと、もぐさを最後まで燃やし切ることです。角質はたんぱく質で構成されているので、灸の熱によりたんぱく質を変性させ、炭化→壊死→かさぶた形成→脱落→瘢痕形成をたどって治癒に至るのです。

魚の目の予防

魚の目になる原因として、自分の足に合ってない靴を履くことが一番に挙げられます。
底にクッション性があり、きつすぎず、ゆるすぎないご自分に合った靴を選んでください。

また、足の血行が悪いとなりやすいので、足元はしっかりあたためるようにしてください。

適応疾患

麦粒腫(めばちこ)

麦粒腫とは

麦粒腫とは、眼瞼縁(がんけんえん)の皮脂腺やマイボーム腺にバイ菌(ブドウ球菌)が感染し、急性化膿性炎症が起きたものです。
症状としては、まぶたが腫れ、痛みやかゆみを伴い、目がゴロゴロします。
「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」というと聞き慣れませんが、「ものもらい」、関西では「めばちこ」「めぼ」と呼ばれるもののことです。

麦粒腫になったら

点眼も大事ですが、おススメしたいのがお灸
ご自宅で手軽にでき、副作用もありませんよく効く上に予防効果もあるので、おすすめです。(※糖尿病の方は、直接灸はお控えください。

【沢田流二間穴】
手を軽く握った時、人差し指の上から2つ目の関節にできるしわの端がツボです。

ここに、米粒の半分くらいの大きさのお灸を熱さがしみとおるまですえていきます。直接お灸をすえるのに慣れていない方は、市販のせんねん灸やカマヤミニなどのお灸で試してみてください(ドラッグストアや薬局で売っています)。

当院では、この他に顔面部や背部などにあるツボを刺激する鍼治療を行います。

麦粒腫の予防

食生活を見直す

麦粒腫ができやすい人は、動物性たんぱく質をたくさん摂って、野菜や海藻類が不足しがちです。バランスの良い食事をするように心がけましょう。

ストレスをためない

免疫力が低下すると感染しやすいので、ストレスを減らし、十分な睡眠をとることも大事です。

清潔にする

汚い手で目を触らないなど、目のまわりを清潔にしておくことが予防につながります。

適応疾患

月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)とは

月経前症候群とは、PMS(Premenstrual Syndrome)もしくは、月経前緊張症のことを言います。
月経(生理)の始まる3~10日くらい前からさまざまな不定愁訴が現れます。例えば、下腹部や乳房の張り・痛み、頭痛、訳もなくイライラする、不安になる、などの精神的な症状があります。
月経が始まると、これらの症状はなくなっていきます。これは、ホルモンバランスの乱れやストレスなどが原因と考えられています。

月経前症候群(PMS)の症状

身体的症状 精神的症状
  • 頭痛
  • 腰痛
  • 肩こり
  • 乳房が痛い・張る
  • 下腹部が痛い・張る
  • 便秘・下痢
  • 喉が渇く
  • 食欲が増す・なくなる
  • 肌が荒れる
  • むくみ など…
  • イライラする
  • 不安になる
  • 涙もろくなる
  • 怒りっぽくなる
  • 集中できない
  • 面倒くさくなる
  • 眠くなる
  • 疲れやすい
  • 無気力になる
  • 食べものの嗜好が変わる など…

上記の症状項目で当てはまるものがあれば、PMSの可能性があります。
適切な対処法で、自分のからだと向き合っていきましょう。